大迫傑に1億円【支払ったのは誰?】報奨金制度の詳細

マラソンの「ワールド・マラソン・メジャーズ」シカゴ・マラソンで、大迫傑選手が、2時間5分50秒で日本最高記録を更新しました!

1位 モハメド・ファラー(英国)
2時間5分11秒
2位 モジネット・ゲレメウ(ケニア)
2時間5分24秒
3位 大迫傑(日本)2時間5分50秒

この日本記録に対して支払われた報奨金が1億円ということで話題になっています。

報奨金1億円を支払うのは誰?

その資金は?

大迫 傑(おおさこ すぐる)

生年月日 1991年(平成3年)5月23日
年齢 2018年10月現在、27歳
出身地 東京都町田市
中学校 町田市立金井中学校
高校 佐久長聖高等学校
大学 早稲田大学スポーツ科学部卒業
身長 170 cm
体重 53 kg
所属 ナイキ・オレゴン・プロジェクト
マネジメント アミューズ

自己記録

1500m 3分40秒49 (2016年)
3000m 7分40秒09 (2014年)
日本記録
5000m 13分08秒40 (2015年)
日本記録
10000m 27分38秒31 (2013年)
ハーフマラソン 1時間01分01秒 (2018年)
マラソン 2時間05分50秒 (2018年)
日本記録

生い立ち~大学時代

中学時代には、3000mで東京都中学校最高記録をマークして、全中でも3000mで3位に入賞した大迫傑選手。

 

陸上の強豪・長野県の佐久長聖高校に進学すると、メキメキと実力をつけて高校2年生で、5000mで13分58秒66を記録。

ちなみに、高2で13分台を記録した日本人は歴代4人目だったといいます。

※高校記録は2004年、仙台育英の佐藤秀和の13分39秒87です。

 

全国高校駅伝でも、2年連続で区間賞を獲得。

2年生の時にはアンカーとして、佐久長聖高校初優勝のゴールテープを切りました。

 

早稲田大学進学後には、駅伝でその強さが開花。

 

2011年、第87回箱根駅伝では1区で区間賞を獲得し、早稲田大学は18年ぶりの総合優勝を飾りました。

2012年、第88回箱根駅伝でも1区で、2年連続で区間賞を獲得。

大学4年生の2013年4月28日

10000mで27分38秒31の日本人学生最高記録を樹立。

この記録は、当時の日本歴代4位に当たる好記録でした。

 

ついに日本を代表する長距離ランナーへと成長したのです。

 

プロランナーへ

大学卒業後には、日清食品グループと所属契約ながら、ナイキ・オレゴン・プロジェクトに籍を置いて活動。

2015年のニューイヤー駅伝での1区区間賞を獲得したのを最後に、日清食品との契約を解消し、ナイキ・オレゴン・プロジェクト所属としてプロランナーとして活動しています。

 

2016年の第100回日本陸上競技選手権大会では、10000mと5000mで優勝しています。

 

マラソン挑戦

マラソン1回目

満を持して、初マラソンに挑戦したのは、2017年4月17日。

ボストンマラソンで、2時間10分28秒で3位となりました。

 

マラソン2回目

2017年12月3日

第71回福岡国際マラソンに出場し、日本歴代5位の好記録(2時間07分19秒)をマークして3位でゴール。

日本人選手1位となり、東京五輪代表決定戦となるMGCへの出場権を獲得しました。

 

マラソン3回目

2018年10月7日

シカゴマラソンに出場して3位。

2時間5分50秒の、日本記録をマークしました。

この記録は、日本歴代最高記録であるとともに、アジア新記録。

 

そして、マラソン界の上位記録を独占するアフリカ出身選手以外では、なんと世界歴代2位にあたる好記録です。

アフリカ出身選手以外の1位は、2時間05分48秒の S.モーエンで、わずかに2秒差。

ちなみに、設楽悠太の2時間06分11秒も第5位の好記録です。

 

エリウド・キプチョゲ(ケニア)が9月16日にマークした世界記録、2時間1分39秒とはまだ4分以上の大差がありますが、長く低迷していた日本マラソン界の期待を背負って、東京五輪を目指します。

 

東京オリンピックは?

東京オリンピックのマラソン代表は、2019年9月15日に開催される、マラソン・グランドチャンピョンシップ(MGC)で代表枠3名のうち、2名が決定されます。

2018年10月8日現在で、MGC出場権を獲得しているのは、大迫傑選手を含めて、次の18名です。

村澤明伸
上門大祐
竹ノ内佳樹
川内優輝
園田隼
設楽悠太
井上大仁
木滑良
宮脇千博
山本憲二
佐藤悠基
中村匠吾
岡本直己
谷川智浩
大塚祥平
中本健太郎
藤本拓

今年2月に2時間6分11秒の日本最高記録をマークした、設楽悠太選手。

アジア大会の金メダルの井上大仁選手など、トップランナーが一堂に会してオリンピック出場権を争います。

ちなみに、残り1枠は、MGCファイナルチャレンジとして指定された大会

福岡国際マラソン
東京マラソン
びわ湖毎日マラソン

で、派遣設定記録(男子は2時間8分30秒)をクリアした最上位者となります。

女子は2時間24分00秒以内が派遣設定記録で、MGCファイナルチャレンジは

さいたま国際マラソン
大阪国際女子マラソン
名古屋ウィメンズマラソン

 

日本記録の報奨金は1億円

2015年

日本実業団陸上競技連合は、2020年の東京オリンピックのマラソンでのメダル獲得を目標として、実業団マラソン強化特別プロジェクト「Project EXCEEDR」を創設しました。

このプロジェクトの目玉は、驚くべき報奨金。

 

マラソン日本記録「突破」褒賞制度

男女のマラソン日本記録突破に対して、

褒賞金は、1億円!

※同一レース下位での突破者には1000万円

選手だけではなく、監督・チームにも、5,000万円

※同一レース下位での突破には500万円

 

実業団選手マラソン日本記録「挑戦」奨励制度

男子

【設定A】2時間 6分59秒以内
【設定B】2時間7分台

女子

【設定A】2時間21分59秒以内
【設定B】2時間22分台

※設定記録は、2年ごとに見直します。

以上の記録を突破した選手に対して、奨励金は

選手には、【設定A】1,000万円 【設定B】500万円

監督・チームには、【設定A】500万円 【設定B】250万円

ただし、対象大会は

男子

福岡国際マラソン、別大毎日マラソン、東京マラソン、びわ湖毎日マラソン

女子
さいたま国際マラソン、大阪国際女子マラソン、名古屋ウィメンズマラソン

 

これまでに報奨金を送られた選手は

実業団選手マラソン日本記録「挑戦」奨励賞

2016年

福士加代子選手

2時間22分17秒(大阪国際女子マラソン)

設定B記録をマークしたことにより500万円、チーム・監督にも250万円が贈られました。

 

2018年

松田瑞生選手

2時間22分44秒(大阪国際女子マラソン)

設定B記録をマークしたことにより500万円、チーム・監督にも250万円が贈られました。

 

井上大仁選手

2時間6分54秒(東京マラソン)

設定A記録をマークしたことにより1000万円が贈られました。

 

マラソン日本記録「突破」褒賞賞

2018年

設楽悠太選手

2時間6分11秒(東京マラソン)

16年ぶりの日本記録を更新したことにより、1億円が贈られました。

 

大迫傑選手で5人目となります。

特に、そのうち4人が2018年に集中しており、「報奨金の資金は大丈夫なの?」と心配する声も上がっています。

しかし、このプロジェクトは、多くの企業が協賛し、メインとなるアワードスポンサーとして

第一生命

富士通

日立物流

さらに、サポートスポンサーとして

三菱日立パワーシステムズ株式会社
株式会社デンソー
ダイハツ工業株式会社
株式会社ヤマダ電機
富士通株式会社
大阪ガス株式会社
本田技研工業株式会社
コニカミノルタ株式会社
旭化成株式会社
積水化学工業株式会社
大塚製薬株式会社
第一生命保険株式会社
株式会社日立物流
中央発條株式会社
株式会社ワコール
愛知製鋼株式会社
愛三工業株式会社
株式会社トーエネック
NTN株式会社
株式会社九電工
西日本電信電話株式会社
三井住友海上火災保険株式会社
トヨタ自動車株式会社
トヨタ紡織株式会社
株式会社豊田自動織機
株式会社安川電機
トヨタ自動車九州株式会社
株式会社資生堂
パナソニック株式会社
黒崎播磨株式会社
日本郵政株式会社

さすがに、1億円の報奨金を出すような制度を、実業団陸連が単独で行えるはずはなく、多くのスポンサーの支援を受けていますので、「東京オリンピック」という大目標がある限り、2020年までは継続することは間違いないと思います。

 

大迫傑選手は、プロのランナーとはいえ、野球やサッカーのような高額年俸が約束されるような立場ではなく、1億円という報奨金は、これからの東京オリンピックを目指すうえでも、非常に大きな資金です。

実業団に所属しているランナーであれば、基本的にはサラリーマンと同じ給料ですから、1億円というのはとてつもなく大きいモチベーションになります。

さあ、次の1億円獲得者は誰だ!


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