三重高校野球部・選抜2回目の優勝なるか!推薦枠のない文武両道

第90回選抜高校野球大会も残すところあと2日。

準決勝に進出した4チームの中から、こちらのチームに注目!

 

三重高校(三重県)

4年ぶり13回目の出場

 

三重高校は、夏の甲子園大会も12回出場。

春夏合わせて25回目の出場。

春の選抜では、1969年(昭和44年)に三重県勢で唯一となる優勝校となっています。

また、夏の甲子園でも2014年(平成26年)に準優勝。

※三重県勢としては1955年(昭和30年)に四日市高校の優勝が最高成績。

2度目の選抜制覇を狙う三重高校とは。

 

三重高等学校

校訓 真剣味
設立年月日 1961年(昭和36年)
創立記念日 43237
創立者 梅村清明

50年以上の歴史を誇る、男女共学の中高一貫私立高校です。

三重県松阪市久保町1232

三重高校・甲子園の最高成績

春の選抜大会

第41回大会(1969年)優勝

1 回 戦  三重 3-1 向陽(和歌山)
2 回 戦  三重 6-2 平安(京都)
準々決勝  三重 4-3 尼崎西(兵庫)
準 決 勝  三重 2-0 浪商(大阪)
決  勝  三重 12-0 堀越(東京)

決勝 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
三重 4 1 1 0 0 0 0 6 0 12
堀越 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

安定した投手力を軸に、5試合でわすかに6失点。

準決勝と決勝を完封で勝ち切るという強さを発揮しての初優勝。

特筆すべきは、対戦相手の5校が、どれも甲子園で上位に食い込むような野球の強い地域の中でも名の知れた強豪校であったということ。

見事なセンバツ初制覇でした。

 

夏の選手権大会

第96回大会(平成26年)準優勝

1 回 戦  三重 5-4 広陵(広島)
2 回 戦  三重 4-2 大垣日大(岐阜)
3 回 戦  三重 7-5 城北(熊本)
準々決勝  三重 9-3 沖縄尚学(沖縄)
準 決 勝  三重 5-0 日本文理(新潟)
決  勝  三重 3-4 大阪桐蔭(大阪)

決勝 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
三重 0 2 0 0 1 0 0 0 0 3
大阪桐蔭 0 1 1 0 0 0 2 0 × 4

この年は打力のチーム。

甲子園優勝経験のあるチームを破って勝ち上がり、決勝は優勝候補筆頭の大阪桐蔭高校。

わずかに1点及ばず夏の甲子園初制覇はなりませんでしたが、堂々たる準優勝でした。

 

この夏の甲子園準優勝によって、それまで以上に優秀な選手が三重高校野球部への入部志望者が増えました。

現チームの選手は、この準優勝当時に中学1~2年生だった世代で、甲子園で活躍する三重高校に憧れて入学してきた選手たちです。

現在1、2年生だけでマネジャーを含めて部員数は97人。

大会屈指の選手層の厚さを誇ります。

 

三重高校・登録選手

1 福田 桃也 3年 大阪市淀中(大阪・西淀川シニア)
2 東 亮汰 3年 伊勢市港中(三重・伊勢志摩ボーイズ)
3 大川 翔也 3年 いなべ市北勢中(三重・菰野ボーイズ)
4 曲 孝史朗 3年 松阪市久保中(三重・松阪シニア)
5 前出 健汰 2年 松阪市嬉野中(三重・松阪梅村シニア)
6 井上 裕斗 3年 木津第二中(京都・奈良シニア)
7 平井 聖雅 3年 岡北中(岡山・ヤンキース岡山)
8 梶田 蓮 3年 八尾市久宝寺中(大阪・八尾フレンド)
9 浦口 輝 3年 松阪市鎌田中(三重・三重ゼッツヤング)
10 定本 拓真(主将) 3年 八尾市大正中(大阪・八尾フレンド)
11 山本 大雅 3年 南伊勢町南勢中(三重・伊勢志摩ボーイズ)
12 山中 遼人 2年 津市白山中(三重・松阪梅村シニア)
13 吉井 洸輔 3年 松阪市西中(三重・中学軟式)
14 古屋 陽登 3年 四日市市笹川中(三重・四日市南ボーイズ)
15 山本 祐生 3年 加古川別府中(兵庫・兵庫加古川ヤング)
16 桐田 享弥 3年 神戸市本山南中(兵庫・甲子園シニア)
17 小川 尚人 2年 犬山市犬山中(愛知・豊田シニア)
18 押田 果威斗 3年 伊勢市厚生中(三重・中学軟式)

秋の地方大会

三重県大会

松阪・牟婁地区予選 三重 8-1 松阪
三重 7-2 木本
三重 12-7 松阪商
3回戦 三重 3-1 菰野
準決勝 三重 8-0 四日市工
決勝 三重 8-7 いなべ総合

東海大会

準々決勝 三重 5-0 大垣西
準決勝 三重 9-10 東邦

選抜甲子園大会

2回戦

三重 8 – 0 日大三(東京)

2回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
日大三 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
三重 0 0 0 0 0 3 5 0 × 8

投手: 定本(完封)

 

3回戦

三重 2 – 1 乙訓(京都)

3回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
乙訓 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1
三重 1 0 1 0 0 0 0 0 × 2

投手: 福田(完投)

 

準々決勝

三重 14 – 9 星稜

準々決勝 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
三重 0 3 4 0 0 0 2 0 5 14
星稜 0 2 2 0 0 1 1 3 0 9

投手: 山本(6回5失点)⇒ 吉井(2回4失点)⇒ 定本(1回無失点)

 

準決勝

三重 - 大阪桐蔭

 

三重高校・注目の選手

定本拓真

ポジション 投手
学年 3年生
投打 右投左打
身長 182センチ
体重 85キロ

140km/h中盤のストレートと、スライダーを軸に、カーブ、フォークが持ち球の本格派右腕。

1年生のころから注目の投手で、2年生からエースとして活躍。

スカウトも注目していました。

最速で150kmも出したことがあるようですが、2年夏以降はフォームのバランスを崩して本来の投球が出来ずに苦しんでいました。

今大会は復調し、初戦の日大三高戦では、要所を抑えて完封勝利を挙げています。

 

山本 大雅

ポジション 投手
学年 3年生
投打 右投右打
身長 176センチ
体重 75キロ

球速は最速139km/hですが、カーブ・スライダーなどの変化球を、緩急を使って投げ分ける投球術が持ち味の好投手。

 

この2人の好投手がいながら、背番号1は福田桃也選手。

3回戦の乙訓戦では1失点完投勝利を挙げて接戦を制しました。

 

投手陣の層の厚さが大きな武器で、2回戦から準々決勝までの3試合を3投手の先発ローテーションで回すという高校野球にしては贅沢なの投手陣。

連戦となる後半戦には大きな力となるでしょう。

 

三重高校のコーチングスタッフ

総監督(顧問) 中村好治 (浪商学園-専修大学)
監督 小島紳 (中京大中京-三重大学)
部長 松井一夫 (千種高校-慶応大学)
副部長 高田圭 (柏原-大阪商業大学)
副部長 服部太輔 (三重高校-早稲田大学)

2014年春に監督に就任し、その年の夏の甲子園で準優勝にまで導いた中村好治監督が、2017年夏には勇退。

総監督に退き、小島紳監督が後を継いでいます。

小島監督は、名門・中京大中京から国立三重大で主将として活躍。

高校野球の監督としてはかなり若い方の小島新監督のもとで悲願の甲子園優勝を目指します。

就任して1年にも満たないでの甲子園出場ですが、見事なチームを作り上げてきました。

 

三重高校の主なOB選手

現役プロ野球選手

48期 加藤匠馬 中日ドラゴンズ(2014-)

引退したプロ野球選手

44期 梅村学人 オリックス・バファローズ(2007-2009)
40期 西川 明 法政大学-中日ドラゴンズ(2007-2010)
39期 清水昭信 名城大学-中日ドラゴンズ(2007-2013)
10期 新谷嘉孝 ロッテオリオンズ-大洋(1973-1984)
9期 水谷新太郎 ヤクルトスワローズ(1972-1990)
9期 山本 利一 南海ホークス(1976)
8期 伊藤泰憲 中日ドラゴンズ-南海(1971-1981)
8期 宮本四朗 大洋ホエールズ-阪急-阪神(1975-1987)
4期 八柳 洋一(渋谷) 阪急ブレーブス(1967-1968)
4期 榎本直樹 ヤクルトアトムズ-広島(1972-1978)
4期 水谷 孝 阪急ブレーブス-巨人-阪急(1967-1978)
2期 新垣  宏(水谷) 近鉄バファローズ(1969-1978)

文武両道の三重高校野球部

今や高校野球界でも有数の名門校ともいえる三重高校野球部。

当然ながら、三重県内全域に留まらず全国から有望選手が集まります。

通常、このような高校ではスポーツ推薦によって入学した選手を中心としていることが多いです。

シニアなどで実績のある選手に声をかけて授業料免除などの特典を与えて入学してもらうというのがスポーツ推薦です。

あまりのエスカレートぶりに問題となった時期がありましたが、形を変えながらもやはりスポーツ推薦で有望な選手を入学させることが甲子園出場への近道であり、選手としてもプロを目指すレベルの選手であれば勉強はそこそこに、野球に専念できる環境を望みます。

ところが

三重高校野球部には推薦枠はありません。

「野球だけをやっていればいいということはない。文武両道でなければならない」

との信念のもとに、スポーツ推薦はとらない方針だそうです。

現在の部員も、全員が「三重高校で甲子園を目指したい」と受験に合格して入部してきているのです。

部員の中には、進学選抜コースに籍を置いて勉強と両立させながら日々練習に励んでいる選手もいるそうです。

公立の進学校が甲子園に出場すると、「文武両道」と話題になりますが、こんなところも三重高校を応援したくなるところなのでしょうね。

準決勝は大阪桐蔭高校

三重高校が準決勝で対戦するのは、大阪代表の大阪桐蔭高校。

奇しくも4年前、夏の甲子園決勝で敗れて、夏の初優勝を阻まれた相手です。

今大会の大阪桐蔭高校は、黄金世代と呼ばれる絶対的な優勝候補。

厳しい戦いになることが予想されますが、3投手を総動員して大阪桐蔭の強打を封じ込めば、自慢の強打で勝機は十分にあります。

準決勝の激突に注目です!


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