小児集中治療医・植田育也の本「赤ちゃんと子どもの応急処置マニュアル」

2017年10月15日

5月15日放映の「プロフェッショナル 仕事の流儀」「小児集中治療医」として紹介された植田育也先生の著書を紹介します。

植田育也先生が勤務されている埼玉県小児医療センターは、非常に高度な三次医療を担う専門病院のため、受診には紹介が必要です。

また植田育也先生はその中でも、「集中治療科」という命に係わるほどの重篤な子どもを預かる部門におられます。

つまり、よほどのことがなければ植田育也先生の診察を受けることはないわけです。

 

埼玉県立小児医療センター

そこで、植田育也先生の知識を生かす方法として、その著書を読まれることをお勧めします。

 

赤ちゃんと子どもの応急処置マニュアル

 

突然の思いがけない事故に遭遇しやすい成長期の乳・幼・小児に絞って、親、保育者、教育者向けにビジュアルな紙面でその対処法を簡潔に解説した英国赤十字社の翻訳書。

在宅時に起こりうる火事、台所や庭での事故などにも家庭内ですばやく対処できる。

すでに第9版増補版まで発刊されて広く読まれている「アトラス応急処置マニュアル」の小児版という位置づけもできます。

翻訳本ですが、専門家の視点をもってより正確に訳され、専門家ではないものにも、図表などを多く使いわかりやすくまとめられています。

 

「赤ちゃんと子どもの応急処置マニュアル」が役に立つとき

自分の子や友人の子、あるいはたまたま居合わせた子どもが事故等によって怪我を負ったり、病気になった場合、適切な対応をすることは非常に難しいことです。

もちろん、専門医に連れていく、場合によっては救急車を呼ぶことが優先ですが、それが難しい場合、あるいは時間がかかる場合もあり得ます。

もし、深夜だったら

もし、地方への旅先だったら。

もし、言葉の通じない海外だったら。

そんなときでも、迅速で適切な判断や対応がその後の回復に大きく影響することもあるわけです。

この本の優れているところは、医療の専門家でなくてもわかるように写真を多く取り入れ、医療の知識のない人にでも理解しやすいようにまとめている点です。

例えば、実際の救急の現場を想定し行動すべきことを、順序立てて簡潔に記載しているので、その順番通りに行動することで対処可能な構成になっています。

とくに注意する点は「ここが重要!」と赤枠で囲った解説もあり、わかりやすいです。

小さなお子さんを持つ親御さん以外にも、保育園、幼稚園、小中学校で働く先生方などにも役立つ内容ではないでしょうか。

もちろん、応急処置が必要なときに冷静に行動することは、実際にその場になってみるとなかなか難しいものですが、このような具体的かつ実践的な書を1つ備えておくだけでも、心のゆとりが違ってくるのではないでしょうか。

 

「赤ちゃんと子どもの応急処置マニュアル」の内容

おおよその項目は以下の通りです。

 

  • 緊急時の対応

火事、漏水など

  • 意識障害

意識のない場合、人工呼吸、心肺蘇生など

  • ショック
  • 意識の異常をきたす疾患

熱性けいれん 、てんかん発作など

  • 呼吸困難

異物を誤飲した場合、気管支ぜんそくなど

  • 傷と出血

出血、体内出血、外傷など

  • 異物

とげ、異物の飲み込みなど

  • 咬傷と刺傷
  • 暑さと寒さ

凍傷、熱中症など

  • 発熱と吐き気

嘔吐、下痢など

  • いろいろな痛み

腹痛、歯痛など

  • 包帯と保護材

便利な家庭用品

  • 子どもの安全

家庭での安全管理、子どもとの旅行など

 

「赤ちゃんと子どもの応急処置マニュアル」レビュー

日用的な応急処置を知りたい人にはお勧めのマニュアルです。

AEDの部分などは、原著通りの訳が義務付けられているので、内容の不備は原著になります。

日本語では、これほど写真や説明書きが一般向けのマニュアルはないですし、まずはよくある怪我や症状の対応を知るための本として一般向けとしては問題ないです。

まあ専門家や医師の方は、専門書を見られたほうがいいと思います。

(出典:amazon)

 

アトラス応急処置マニュアル

「赤ちゃんと子どもの応急処置マニュアル」は子ども用マニュアル。

「アトラス応急処置マニュアル」は成人も含んだ内容です。

合わせて備えておくと安心ですね。


PAGE TOP