80億円銀行強盗事件【ブラジル】ルパン三世顔負けの世界の銀行強盗事件

ブラジルで起こった80億円銀行強盗事件。

ルパン三世顔負けの強盗団の手口とは?

80億円銀行強盗事件

事件は、2005年

ブラジル北部セアラ州の首都・フォルタレーザで起こりました。

襲われたのは

ブラジル中央銀行Banco Central do Brasilセアラ支店

1964年12月に設立され、セキュリティーも万全を期した大銀行です。

 

週明けの月曜日

朝、銀行員が出勤したところ、金庫が空になっていることを発見します。

被害総額は

現金1億5600万レアル
(約72億円~80億円)

 

金庫を閉めたのは、金曜日の17時。

そこから月曜日の朝までの2日半、約60数時間の間に盗み出したということです。

 

犯行の手口

盗まれた1億5600万レアルは、50レアル(約2500円)のお札が、312万枚。

重さにして約3.5トンです。

いったいどうやって運び出したのか。

事件発生から、ほどなくして犯行の手口が明らかになっていきます。

 

銀行から約80m離れた民家がその拠点でした。

その民家を借りたのが強盗団。

常時10人位が出入りし、屋内のペンキ塗りなどをして、リフォーム工事をしているというカモフラージュをしながら、銀行に向かってトンネルを掘り進めます。

後に公開されたトンネルがこちら。

トンネルの深さは床下約4m

高さ約70㎝という腹ばいにならないと通れないほどの小さなトンネルでした。

このトンネルを約3ヶ月かけて、金庫室の真下まで掘り進めます。

 

トンネル内には電灯はもちろん、換気用のダクトや、暑さ対策のエアコンのホース、さらにはインターフォンまで完備していたということです。

 

しかし、80mものトンネルを掘れば、掘り出される土も大量になります。

70㎝四方の穴を80mとすると、約40立法メートル。

重さにして、40トン以上でしょう。

1トンで土嚢袋100袋と言われますので、40トンだと4000袋。

 

2トントラックで20台分ですので、リフォームをカムフラージュして、ある程度は運び出したのでしょうが、借家の中には大量の土嚢袋が残されていました。

しかし、トンネルを掘るという古典的な方法で、現代のセキュリティーを備えた金庫がなぜ破られたのか?

 

金庫室は地下にあり、厚さ1.5メートルのコンクリートで囲まれ、鉄筋も入っていました。

もちろん、金庫室にはセンサーや防犯カメラが設置されていました。

 

実は、このセキュリティーがオフになっていたというのです。

そもそもトンネルを掘り進めるにあたって、金庫の正確な位置がわからなければできません。

正確に掘り進めるためには詳細な金庫の図面が必要です。

 

これらのことから、警察では銀行内部あるいは業務を委託されて内部事情に詳しい第三者の共犯者がいるとみて捜査。

 

犯人逮捕

後の操作で判明したのは

実行犯となった強盗団は、36人。

このうち、27人が逮捕されました。

 

奪われた80億もの大金のうち25億が回収されています。

しかし、事件はこれで終わらず、誘拐事件などにまで発展し、死者も出て、最終的にはこの事件に関わる者100人以上が逮捕されたといいます。

 

2011年 この事件をモデルにした映画「Assalto ao Banco Central(中央銀行襲撃事件)」が公開されています。

 

銀行強盗事件・被害額ベスト5

しかし、上には上があるもので、この80億円銀行強盗事件は被害額としては歴代第4位です。

第5位

イギリス・セキュリタスデポの強盗

被害額 約65億円。

こちらは誘拐恐喝による強盗。

14人の従業員を人質にとり、さらに責任者の妻と子供を誘拐したうえで、脅迫して金庫内の現金を奪いました。

ちなみに、人質は全員無事だったそうです。

逃走した7人の犯人のうち、6人が逮捕されましたが、回収されたのは半分程度ということです。

 

第3位

中東イギリス銀行

被害額 約206億円

こちらは正面突破型。

1976年1月20日、パレスチナ解放機構の活動資金を集めるために、特殊部隊を使い、中東イギリス銀行・中東支店を襲いました。

手口は豪快で、銀行がカトリック教会と共有していた壁を破って貸金庫に侵入し、現金や金塊をトラックで運び出して逃走しました。

レバノン内戦中であったため、パレスチナ解放機構が戦争資金のために襲ったとみられていますが、アラファト議長が関係しているのかは不明です。

 

第2位

イラク・バグダッド ダルエスサラーム銀行

被害額  約282億円

2007年、舞台となったのはダルエスサラーム銀行。

原因不明型。

ある朝、銀行員が金庫の鍵が開いていうことを発見。

なんと金庫の中は空っぽになっていました。

警察の発表によると、警備員3人が関わっているとのことでしたが、逮捕されていません。

どのようにセキュリティを破って現金を奪ったのかは不明なままです。

さらに、電子決済が普及した現代では、一般的に銀行に200億を超えるような現金が金庫に保管されていることはほとんどありません。

このダルエスサラーム銀行が、何故200億を超える大量の現金を金庫に所有していたのかも明らかになっていないといいます。

謎が多い未解決銀行強盗事件なのですね。

 

第1位

イラク・バグダッド イラク中央銀行

被害額 約1000億円

銀行強盗事件の被害額1位の舞台となったのは、2位と同じくイラク・バグダッドです。

これは政治闇資金型。

2003年 アメリカがサダム・フセイン政権が大量破壊兵器を所持しているとの理由からイラクに侵攻しました。

その一日前、独裁者サダム・フセインによって、イラク中央銀行の資金が引き出され隠されたのです。

これが正当なサダム・フセイン名義の資金であれば何の問題もないのですが、どうやらそうではなかったようです。

不正蓄財された資金なのか不明ですが、銀行強盗事件として分類されているようです。

サダム・フセイン打倒後に、米軍によって、約650億円分がフセインの宮殿の壁から発見されましたが、残り350億円分は見つかっていないそうです。


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