社民党の政党交付金・次期党首は誰なのか?吉田忠智の再任はあるのか?

社民党の吉田忠智党首(61)は11日午前、任期満了に伴う党首選(12日告示)に立候補しない考えを明らかにした。吉田氏は2016年参院選で落選した後も党首を続けており、党所属国会議員から党首を選ぶのが望ましいと判断した。告示直前の退任表明を受け、同党は告示の延期を検討している。(毎日新聞)

吉田 忠智(よしだ ただとも)

生年月日 1956年(昭和31年)3月7日
年齢 2018年1月現在、61歳
出生地 大分県臼杵市
高校 大分県立鶴崎工業高等学校卒業
大学 九州大学農学部卒業
前職 自治労大分県職員連合労働組合委員長
参議院議員
所属政党 社会民主党

陸上部で活躍されていた吉田さんですが、高校時代に膝を故障して競技生活を断念しました。

大学は旧帝大である名門・九州大学ですが、実は高校卒業後に1年浪人しての入学です。

努力の人なのです!

大学卒業後には、大分県庁に入庁します。

県庁で労働組合活動を始めたことが政治の世界に入るきっかけでした。

労働組合から社会党という絵にかいたような進路ですね。

自治労大分県職員連合労働組合で書記長、執行委員長を歴任します。

 

政治家への道

2000年、44歳で大分県議会選挙に初当選。

以降、3選を果たし、2010年まで県議会議員を務めます。

大分県議会では、決算特別委員会、福祉保健生活環境委員会、予算特別委員会にて副委員長を務めています。

そして、2010年

第22回参議院議員通常選挙に社会民主党公認を得て出馬しました。

社民党候補者では、当時の党首である福島瑞穂に次ぐ個人票を集めて、初当選を果たします。

この実績を得て、

2010年 参議院国会対策委員長
2011年 参議院幹事長
2013年 社会民主党本部の政策審議会長

を歴任して、党の要職を歴任しました。

当選1回の議員が歴史ある社民党の要職を務めたのは、もちろん吉田さんの実績なのですが、社民党に人材が枯渇していたことも事実です。

2012年11月16日、第46回衆議院総選挙で、歴史的大敗を喫して、7議席からわずか2議席にまで凋落します。

さらに復活を目指した2013年9月26日、第23回参議院議員通常選挙で、改選前の2議席さえも守ることが出来ずに、獲得議席数はわずかに1議席という惨敗。

この時点で、衆議院議員2議席、参議院議員は非改選だった福島瑞穂と吉田忠智と合わせて3議席で合計5議席にまで激減してしまいます。

この惨敗の責任をとって党首・福島瑞穂は辞任に追い込まれます。

その後、1996年以来、17年振りに行われた党首選に吉田忠智さんは立候補。

2013年10月14日に、村山富市氏、土井たか子氏、福島瑞穂氏に続く第4代社民党党首に選ばれました。

しかし、2016年7月10日の第24回参議院議員通常選挙に立候補するも落選。

福島瑞穂氏は当選したものの、獲得した議席はこの1議席のみ。

ついに社民党の議席数は衆参合わせて4議席となりました。

「落選した議員が党首を務めることはできない」

として、7月14日に社民党党首を引責辞任する意向を表明しました。

ところが、社民党常任幹事会で慰留され続投。

その後も党首として務めてきましたが、任期満了に伴い、次期党首選への立候補を見送ることになりました。

希望の党の小池百合子代表もそうであるように、普通に考えて、議員ではない人間が政党の代表というのはどう考えても違和感があります。

しかし、小池代表は希望の党を立ち上げた張本人なのでまだいいとして、吉田忠智さんの場合はご本人も出来れば現職議員に譲りたいという思いであったと思われます。

 

次期党首は誰か?

吉田忠智さんが議員でないことを理由に党首選への出馬を見送る以上、次期党首は現職の議員でなければ筋が通りません。

2018年1月現在、社民党の国会議員は、次の4名

衆議院議員

照屋寛徳 沖縄2区(衆議員6回、参議員1回)
吉川元 比例九州(衆議員3回)

参議院議員

又市征治 比例(参議員3回)
福島瑞穂 比例(参議員4回)

 

照屋寛徳氏

当選7回のベテラン議員。

しかし、現在72歳という年齢もさることながら、「沖縄独立」を広言するような人物。

社民党らしさでいえばナンバーワンかもしれませんが、沖縄以外ではとてもじゃないけれど受け入れられそうにないキャラです。

 

吉川元氏

当選3回で51歳と年齢的にも脂がのったいい時期。

吉田忠智氏と同じ大分出身という点でも有力候補です。

しかし、中央での知名度の低さは如何ともしがたく、党首になっても「吉川?誰?」という扱いになりそう。

 

又市征治氏

当選3回。

幹事長などの要職、福島瑞穂辞任後に党首代行も務めたことがあるなど実績は十分ですが、73歳という現職議員の最高齢であることなどを考えても、今さら党首もないだろうというのが正直なところではないでしょうか。

 

福島瑞穂氏

言わずと知れた元党首。

知名度では依然として社民党では群を抜いていますが、今さら福島瑞穂党首の復活となると正直シラける。。。

個人的には、吉川元氏が望ましいと思っていますが、どなたも立候補せずに再度慰留されて吉田忠智氏の続投という線もなくはないという雲行きです。

 

社民党とは

1945年結党の社会党が前身となり、1996年1月に社会民主党と改称して発足。

国会議員 4名
都道府県議会議員 42名
市区町村議会議員 253名
政党支部数 246か所
党員・党友数 15,670人

社民党の政党交付金

民進党の分裂で話題になった政党交付金。

政党交付金が支給される条件は、次の2つのどちらかが満たされる必要があります。

◆国会議員数が5人以上在籍している。

◆直近の国政選挙の選挙区総計か比例代表総計のいずれかで2%以上の得票率を得る。
(ただし、国会議員が最低1人は在籍している必要がある)

社民党はすでに国会議員数が4名なのですが、得票率で2%以上を得ているので政党交付金が支給されています。

ただし、昨年の衆議院総選挙では選挙区、比例区ともに得票率は1%台(選挙区 1.15%、比例区 1.69%)

2016年の参議院選挙の比例区で得票率 2.7%を得ていますので、要件を満たしています。

平成27年度に交付された政党交付金は約4億7000万円でした。

しかし、同じ参議院選挙で選挙区はわずか0.5%の得票率。

今や、議席も政党交付金も参議院の比例区頼みという状況です。

 

直近の選挙というのは前々回まで有効なので、少なくとも2016年の選挙での議席数と得票率で2022年の参議院選挙までは政党交付金の支給は続けられます。

個人的には、政権への反対姿勢を明確に打ち出すことで、固定支持層は固いと思われるので何とか比例の2%は維持できるのかな?と思いますが、今後の選挙結果によっては2%の壁に阻まれる可能性も十分にあるということです。

ちなみに、近年の政党交付金は以下の通り。

2009年 8億9055万円
2010年 8億6400万円
2011年 7億6230万円
2012年 7億6369万円

得票数に応じて配分されるので、年々減らしています。

現在は4億7000万円ですので、2009年の半分近くまで落ち込んでいます。

 

その他の収入は、

党費 約1億4000万円
機関紙 約2億7000万円

などがあり、政党交付金もすべて合算した収入額は

19億2083万546円。

社民党に未来はあるのでしょうか?


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