青木恵子・朴龍晧は冤罪なのか?犯人なのか?国家賠償訴訟の賠償額は?

小学6年生の我が子を放火で殺害したとして無期懲役の判決を受けた青木恵子さん、朴龍晧さんが、2016年8月10日に無罪となりました。

なぜ冤罪が起こったのか、当時の事件の内容から今までを振り返ってみました。

東住吉事件

1995年7月22日 大阪府大阪市東住吉区の民家で火災が発生し、その家の女の子が亡くなりました。

内縁の夫と女児の母親の犯行として無期懲役刑が確定。

再審の結果、2016年8月10日に大阪地裁で無罪判決。

検察は控訴権を放棄し、即日確定しました。

 

火災は民家のシャッター付き駐車場で発生。

家の中には、4人がいました。

青木恵子

内縁の夫の朴龍晧

長男

長女・めぐみ

 

青木恵子、朴龍晧、長男の3人は脱出しましたが、入浴中だった長女・めぐみさんが焼死しました。

痛ましい事故だったのですが、ここで1つの疑惑が浮上します。

◆青木恵子さんは、めぐみさんに1500万円の生命保険をかけていた

◆青木恵子、朴龍晧には約200万円の借金があった

 

警察は借金返済のための保険金目当てに、めぐみちゃん殺害を企てたとの疑いを持ち、捜査を開始。

捜査にあたった大阪府警は、入浴中の恵ちゃんを殺害するために、浴室に隣接しているシャッター付き駐車場内で、手動ポンプによって車からガソリンを吸引して駐車場内の床にまき、ライターで火をつけたと結論づけます。

1995年9月10日に青木恵子、朴龍晧は逮捕されました。

逮捕後、青木恵子、朴龍晧は、供述調書は取調べで拷問を受けて、強要された自白に基づくものであると主張します。

朴龍晧は、「否認したら死刑になる」と刑事に脅されて自白したと主張しています。

「捜査段階で警察に拷問され、虚偽の供述をさせられたが、自分はこの事件にいかなる関与もしていない、無実である」

「うその自白をしたことは人生最大の後悔だ」

検察側が主張する有罪の根拠

◆娘と息子に、1,500万円と2,000万円という小学生にしては高額の生命保険をかけていた。

これが疑惑の最大にして、検察側の唯一の突破口です。

確かに小学生にかける保険としては高額です。

そもそも普通の家庭であれば逆ですよね。

親に万が一のことがあっても子どもが生活に困らないように、親の死亡に対して保険をかけるものです。

ちなみに、月々の保険料は約5万6000円だそうで、個人的な感覚としてもかなりの高額です。

◆カードローンが膨らみ、200万円の借金があった。

◆多額の借金があるにも関わらず、4050万円ものマンション購入の契約を結んでいる。

マンションの購入が事件のおよそ半年前、さらに事件の2か月後に仲介手数料等の支払いが迫っていたという事実もあります。

つまり、お金に困っての犯行だという筋書きです。

確かにわかりやすい筋書きではありますが、あまりに状況証拠がそろいすぎていて出来すぎ感も否めません。

他にも

◆めぐみちゃん一人だけ入浴するように指示をしていた

◆最も幼いめぐみちゃんだけ残して非難している

う~ん、小学生の女の子が1人でお風呂に入るのはさほど不自然とはいえません。

ただし、私なら火災を確認したら真っ先に風呂場に飛び込んで救出に向かうでしょうね。

最悪の場合でも、恵ちゃんを抱えて湯船に飛び込めば一時的にでも時間を稼げますし。

そういう冷静な判断も出来ない極限状態であったことは認めますが。

この件について両被告は次のように語っています

 

青木恵子

「お風呂場の中に入り、娘を連れ出していれば、娘は助かっていたかもしれません」

朴龍晧

本当に助けたかった。

熱くて中に飛び込めなかった自分が恨めしい。

この命をあげてでも子供を生き返らせたい

 

弁護側が主張している無実の根拠

◆犯行に使用したとされるガソリンを吸引した手動ポンプ、放火したライターは発見されていない。

何よりも重要な物的証拠が発見されていないことが検察側の大きな負い目ですね。

さらに、大阪府警科学捜査研究所員が行なった火災の再現実験によると

◆駐車場内の車の燃料タンクの不具合により、燃料タンクから漏れ出したガソリンが気化し、駐車場に隣接する風呂釜の種火に燃え移り発火した可能性が高いと判断された。

検察側は、ガソリンを床にまいてライターで火をつけたとしていますが、裁判資料によると床にまいたガソリンは約7L。

それだけの量のガソリンに対してライターを使って着火するとなると、着火時に大やけどを負う危険性が高いように思えますね。

◆家庭内に恵さんが殺害されなければならなかったような感情的な問題点はなかった。

これについては後述します。

◆家計は余裕があり、お金に困窮して殺人を犯すような状況にはなかった。

保険金目当ての殺人とされていますが、不規則ではあったものの2人合わせると多い時で、70万円もの月収があったそうです。

借金があったことは事実ですが、毎月の返済をしながら貯金も出来ていた状態でした。


PAGE TOP