資産凍結とは?金正恩の個人資産の凍結は可能か?

安倍晋三首相とトランプ米大統領は6日、東京・元赤坂の迎賓館で日米首脳会談を行った。

安倍首相は会談後の共同記者会見で、「北朝鮮の核・ミサイル問題、そして拉致問題の解決のため、追加的な独自の制裁措置をとることを決断した。

北朝鮮の35団体・個人の資産凍結を明日、(閣議)決定する」と表明した。

(出典:朝日新聞)

北朝鮮に限らず、国際的な経済制裁のニュースでたびたび聞かれる「資産凍結」とは具体的に何をどうするのでしょうか。

資産凍結

資産の移動や処分を禁止したり制限することです。

今回の経済制裁は、日本国内にある北朝鮮の資産の移動や処分を禁止することになります。

具体的には、日本国政府が日本国内の金融機関に対し、当該団体および個人の口座を開設・維持・管理・運用することを禁ずる命令を出します。

つまり、日本国内の金融機関で、日本円の出入金も送金もできなくなるのです。

これは単に現金の出入金が出来ないだけでなく、日本国内の企業と取引をしようとしても、日本円での決済が出来ないことを意味します。

 

資産凍結はどんなときに行われるのか

外国為替法は、日本のような資本主義国家では、自由取引が基本とされますが、

次のような条件を満たすときには、資産凍結等経済制裁措置として、その取引において許可を受ける義務を課することができます。

①国際約束を履行するため必要があるとき

②国際平和のための国際的な努力に寄与するため特に必要があるとき

③我が国の平和及び安全の維持のために必要であるとして閣議決定が行われたとき

つまり、本来は「禁止」ではなく、「許可を受ける義務を課す」です。

そして、資産凍結の措置が発行されると、その許可を得ることが出来なくなるのです。

 

海外の秘密口座も使えない

ところで、日本国内の日本円試算は使えなくなるのはわかりますが、海外の秘密口座に日本円を外貨預金しておけばつかえるんじゃないの?

実は、海外送金の際にはコルレス銀行という海外送金のための中継銀行を経由するというシステムになっています。

例えば、スイスの秘密口座で日本円の外貨預金をした場合、実際の日本円はスイスの銀行ではなく、スイスの銀行が日本国内のコルレス銀行に開設したコレスポンデント口座に保管されます。

なので、日本が「資産凍結する」ことで、日本円の預金が全く使えなくなるのです。

もちろん、中国やロシアの秘密口座にある資産は自由に使うことはできるでしょう。

それでも、日本の裏社会に大きく食い込んでいると考えられる北朝鮮ですので、それなりのダメージを与えることが出来ると考えられます。

 

資産凍結している団体と個人

日本政府が、現在実施中の外為法に基づく資産凍結等の措置を行っているのは、23件。

その中で北朝鮮関連は次の2件になります。

北朝鮮に関連する国際連合安全保障理事会決議に基づく資産凍結等の措置の対象となる者

平成21年5月~

53団体と、63個人を指定しています。

 

北朝鮮のミサイル又は大量破壊兵器計画に関連する者

平成18年9月~

15団体と1個人を指定しています。

 

今回指定される35の団体・個人がどのようなものになるのかは、財務省のHPで発表されると思われます。

 

金正恩の個人資産の凍結は?

もちろん北朝鮮関連の資産凍結はそれなりの経済制裁の効果はあるでしょう。

しかし、最も効果が高いと言われているのが

金正恩の個人資産の凍結

金正恩氏の個人の資産額は、30億ドル~50億ドル(3300~5500億円)といわれていて、外国の秘密口座に隠し持っていると噂されています。

昨年、スイスが北朝鮮資産を全面凍結を発表し、金正恩の銀行口座も閉鎖したという噂もあります。

金正恩にとって最も重要なのは、ロイヤルファミリー・金一族の「資産保全」「体制維持」

仮に「体制維持」が不可能になったとしても、莫大な資産を手にロシアに亡命して悠々自適な生活を送るのではないかという説もあります。

ここにまで手を付けることが出来れば間違いなく何よりも大きなダメージになりますが、逆に暴発を誘ってしまうリスクもあるともいわれています。


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