鵬翔高校サッカー部は出場辞退すべきか【飲酒喫煙】同席した教師の処分は?

高校サッカーの強豪校で、現役部員が飲酒・喫煙。

宮崎市の鵬翔(ほうしょう)高校サッカー部の複数の部員が昨夏、飲食店で飲酒や喫煙をしていたことが明らかになりました。

驚くべきことに、そこには女性教員も同席していたといいます。

鵬翔高校サッカー部は全国高校サッカー選手権で優勝をしたこともある全国的な強豪校。

今まさに選手権の県大会予選中で、予選出場メンバーの中にも飲酒や喫煙をした部員がいるとのことです。

そんなことが許されるのでしょうか???

鵬翔高等学校

宮崎県宮崎市恒久4336番地

設立年月日 1922年4月
創立記念日 42870
共学・別学 男女共学
中高一貫教育 併設型
課程 全日制課程
設置者 学校法人大淀学園

1922年(大正11年)日州高等簿記学校として設立。

1965年に宮崎中央高等学校として開校。

1989年、鵬翔高等学校へ改称しています。

学科

特進英数科(90名) 国立大学や医学系の学部の進学を目指し、大阪大学や広島大学、九州大学などの進学実績をあげています。
英数科(90名) 総合進学コース
スポーツコース
くらしの科学科(60名) 医療歯科コース
商業情報コース
システム工学科(60名) 電気機械コース
自動車工学コース
看護科(80名) 看護資格の取得が出来ます。

遠方からの進学に対して、寮が完備されています。

9月に文化祭と体育大会が合計3日間行われるなど、学校行事が盛ん。

2003年に鵬翔中学校が新設され、6年間を通した教育を受けることができます。

(出典:みんなの高校情報)

偏差値は、学科により異なり、39~56

特進科で大学進学実績をあげていくのは、多くの私立高校で行っていることですが、その偏差値が56

最も低い39という偏差値は、ざっくりといって全体の下位15%くらいというところです。

成績でいうと、5段階でオール2といったところでしょうか?

鵬翔高校サッカー部

全国出場は計12回を数える強豪。

2012年度・第91回全国高校サッカー選手権において、決勝戦に進出。

京都代表の京都橘高校と対戦し、2-2

最後はPK戦5-3で初優勝を飾りました。

出典:nomusicnolife39.up.n.seesaa.net

これは、宮崎県代表としても初優勝でした。

部員数

3年生32名、2年生27名、1年生33名の合計92名の大所帯です。

部員のほとんどがスポーツコースなのかと思いきや、実際には各学年10名前後で、多くは英数科総合進学コース。

特進英数科の生徒はいないようです。

特進科は、勉強に専念で部活動をやる暇はないという学校が多いですからね。

 

主なOB

宮路洋輔
興梠慎三
三浦和俊
山本郁弥
柴暢彦
上田常幸
増田誓志
中山悟志
長友耕一郎
入船和真

 

飲酒喫煙事件の概要

飲酒喫煙の事実を宮崎県が10月に情報提供を受けて発覚したそうです。

つまり、リークですね。

飲食店でということになると、当然一般市民も見ていますからね。

去年8月、宮崎市内の飲食店でサッカー部員4人が女性と一緒に飲食した際、4人が飲酒、うち1人が喫煙していた。

学校が調査を開始したところ、飲酒と喫煙を認めたそうです。

それも複数回にわたっているとのこと。

そりゃあ、リークする側にしても、見るに見かねてというところでしょうか。

問題の女性教員は、英語の非常勤講師。

昨年3月末まで鵬翔高校に勤務し、いまは別の学校で勤務しているようです。

27歳ということですが、3年ほど前から昨夏まで、部員と居酒屋などに10回程度は連れ立って飲食したということです。

つまり、在勤している高校の生徒が飲酒・喫煙をしている場所に同席していたことになります。

非常勤講師は公立高校でも多くいますが、特に私立では経営上の問題で非常勤講師を多く雇用しているケースが多いです。

非常勤であっても、専任であっても生徒から見たら同じ教師。

公立であればそれなりの処分が下されることは間違いありません。

おそらく懲戒免職にまではいかないまでも、停職、謹慎、最低でも訓告の上で減給。

そもそも飲酒喫煙がなくても、保護者の同意又は同伴のない状態で生徒と飲食店で食事をするということ自体が処分の対象となりえます。

公立の場合は、教育委員会が聞き取りをしたうえで処分を決めますが、私立なので、処分するかどうかは学校次第。

現在すでに勤務していない鵬翔高校としては何もできません。

不法行為ということで支払った給与の一部返還を求める民事裁判を起こすくらいでしょうか。

処分は現在勤務されている学校ならばできますが、前任校での不祥事ですからね。何らかの処分があるかは何とも言えません。

処分があるかどうかはともかくとして、この女性。

間違いなく

教育者失格

です。

この事案で教員免許がはく奪されることはないと思われますが、願わくば、二度と教壇に立つことがないように強く願います。

 

飲酒喫煙を見逃すのはは犯罪か?

未成年者飲酒禁止法

1条

満20歳未満の者の飲酒を禁止する(1項)。

未成年者の親権者や監督代行者に対して、未成年者の飲酒を知った場合に、これを制止する義務を規定する(2項)。

非常勤講師を「監督代行者」と考えるかどうかは微妙。

サッカー部の監督が生徒を引率して飲酒喫煙をすれば監督代行者に当たりますが、非常勤講師が放課後に生徒に対してということになると、業務外ということで、監督代行者とみなすことは難しいかもしれません。

3条

未成年者自身が飲酒することを知りながら、未成年者に酒類を販売・供与した営業者に対して、50万円以下の罰金を科す(1項)。

未成年者の飲酒を知って制止しなかった親権者や監督代行者に対して、科料を科す(2項)。

科料とは、「1000円以上1万円未満」の金銭を強制的に徴収する財産刑です。

しかし、違法行為に類する行為であることは間違いありません。

 

学校側の処分

鵬翔高校では、飲酒や喫煙が確認された部員について、学校は特別指導(処分)をすると説明しています。

特別指導というと、退学や停学、謹慎などをイメージすると思いますが、それらは「懲戒」であり、「特別指導」と「懲戒」は根本的に大きく異なります。

特別指導については、学校教育法第11条、学校教育法施行規則第26条第1項に規定されており

特別指導は、生徒の抱える問題を解決に向かわせるとともに、その後の高校生活が健全に営まれることを目的とする。

特別指導は、指導の一環であり生徒の活動は重要な学習活動であると考える。従って、学校における指導を中心とし、指導期間中を欠席扱いとしない。

 

仮に、高校側の判断で登校させない日があったとしても、あくまでも「家庭での指導」であり、欠席扱いにはなりません。

欠席はあくまでも、本人の意思によって登校しないことなのです。

欠席扱いにならないので、当然学籍には残りません。

 

高校野球ならば出場辞退

高校野球であれば、出場辞退になりかねないケースですね。

このような不祥事は、高野連への報告が求められ、報告を怠った場合も、処分の対象となります。

連帯責任によって、真面目に努力している生徒にまでその責を負わせることには議論があり、高校野球でも以前に比べると処分の見直しがされています。

高校サッカーでは、申告義務がないので学校内部で処理することは間違ってはいません。

しかし、報告をするかどうかの問題ではなく、飲酒喫煙という違法行為に対して学校がどう向き合うかの問題ではないでしょうか。

学校は、開催中の県大会にも引き続き出場させる方針だといいます。

一部の生徒のために、全体の責任にはできない。

まじめにサッカーに取り組んでいる生徒もいる。

まったくもってその通りだと思いますし、個人的にはチームとして出場を辞退することには反対です。

しかし、それ以上に飲酒喫煙に関係した生徒(飲酒喫煙していなくても、そこに同席していた生徒も含む)を大会に出場させることにはもっと反対です。

連帯責任としてチームが出場辞退する必要はないと思いますが、少なくとも飲酒喫煙に関係した選手は、それ相応の責を負うべきです。

問題は、昨年10月に発覚してからこの1年間に何らかの処分をしたうえで、生徒の反省と更生を確認したのかどうかです。

これが今年の8月の行為で、先月発覚したというのであれば問答無用で、その選手は選手登録から外すべきです。

しかし、1年も前のこと。

しっかりと指導をして、反省したうえで真面目に学校生活を送っているのであれば、1年後のこの大会に参加させることには何も問題ないと考えます。

引っかかるのは記事にある「特別指導(処分)をする」です。

「特別指導(処分)をした」ではなく「する

つまり、1年以上前に発覚したけれど何もしていないのではないか?

飲酒喫煙発覚後の大会には出場させたのか?

何らかの指導をしたうえで反省したことを確認したのか?

問われるのは、事件を起こした女性教師だけではなく、学校側の姿勢です。

 

  <準決勝戦> 鵬翔 vs 都城工業

11/3(金) 13:00 KICK OFF

会場:県総合運動公園サッカー場


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