血圧サージ対策の決定版!正常血圧でも危険性あり

高血圧は、脳卒中や心臓病など様々な疾患の元凶となるものなので、気をつけていらっしゃる方も多いと思います。

自分は高血圧ではないし安心。。。とは言えないことが最近になってわかってきました。

健康診断などで正常な血圧であると判定された人でも、1日のあるタイミングだけ血圧が異常な上昇・下降を繰り返し、血管にダメージを与えることがあるということが、最新の研究でわかりました。

激しい血圧の変動が高波(サージ)のように繰り返されることから、「血圧サージ」と呼ばれています。

 

血圧サージ

この「血圧サージ」は、普段は正常な血圧の人にも起こることがわかっており、脳卒中などの重篤な疾患の発症率が倍以上に跳ね上がるといわれています。

まずは、ご自分が血圧サージの危険性があるのかどうか判定してみましょう。

血圧サージ判定法

 

血圧サージの症状

血圧は、上で140mmHg、下で90mmHgを超えると高血圧といわれます。

出典:medical-checkup.info

普段は正常血圧なのに突然脳卒中に襲われた人について、睡眠中の血圧を特殊な機器で測定すると、血圧が急激に上がっている時間帯があることが分かりました。

もっとも高い時間帯は200mmHg近くまで上昇しているときもあり、この血圧の急激な変動によって、脳卒中を起こしたと考えられます。

研究の結果、「血圧サージ」は朝に起こりやすいことがわかっています。

そして、睡眠中の血圧と、起床後2時間との差が55mmHg以上あると危険な血圧サージといえます。

 

血圧サージの原因

血圧は常に一定ではなく、常に変化しています。

例えば、血圧上昇になる要因として次のようなものがあります。

朝起きる 20~30mmHg
軽い運動 10~20mmHg
トイレで力む 12mmHg
コーヒーのカフェイン 8mmHg
通勤電車に慌てて乗車 9mmHg
憂鬱な月曜日の朝のストレス 19mmHg
タバコのニコチン 21mmHg
深酒 20mmHg
睡眠不足 20mmHg
緊張 20mmHg
階段を急いで登る 19mmHg
いつもより寒さ 9mmHg

これらは単独では、小さな血圧上昇で済むのですが、同じタイミングでいくつも重なると大きな血圧上昇となります。

朝起きてすぐにトイレに入って力むと、それだけで32~42mmHgの上昇です。

これに睡眠不足か深酒が重なると、52~62mmHgで一気に危険な状態です。

 

飲みすぎた翌朝に起きてすぐにトイレで力む。

これだけで血圧サージの危険があるのです。

 

血圧サージの割合とリスク

高血圧の人はそれだけで、血圧サージの危険があります。

そして、正常血圧の人でも、その10~15%、約600万~900万人が血圧サージではないかと考えられています。

高血圧は、脳卒中や心臓病などのリスクを高めることはよく知られています。

そのリスクは、正常血圧の人と比較して約1.4倍といわれています。

ところが、普段は正常血圧で、朝に急激に血圧が上がる「血圧サージ」の人は、脳卒中や心臓病のリスクが約2.5倍ということです。

高血圧の人よりも、リスクが高いのですね。

高血圧の人はその自覚があり、血圧を下げる薬を服用するなどしてリスクに備えている人も多いですが、正常血圧の人は何も対策をしていないですよね。

そして、高血圧でかつ血圧サージが疑われる人は、脳卒中や心臓病のリスクは約4倍といいますので、真剣に対策を講じる必要があります。

 

血圧サージの対策

血圧サージの対策は、つまり血圧の上昇を抑えることにつきます。

ベルトでお腹を強く締めつけないで、緩める

冬場に床が冷たいときには、スリッパや靴下をはく

30秒で6回(5秒に1回)深呼吸をする

深呼吸は最も簡単に血圧を下げる効果が高い方法です。

鼻から肺いっぱいに吸い込み、4倍ほどの時間をかけてゆっくりと吐き出すのがコツです。

深呼吸によって、血圧が30~40mmHgも下がるようです。

減塩を意識する

定番中の定番ですが、麺物を食べるときに、麺を食べ終わったらスープを残すことを意識するだけでも大きく違います。

軽い運動

これも定番ですが、わかっているけど難しいという人も多いでしょう。

例えば、登りはエレベーターを使って、下るときだけ階段を使うことでも運動効果はあります。

仕事の合間に、関節の曲げ伸ばしをするだけでも違いがあります。

特に「第2の心臓」と呼ばれる「ふくらはぎ」の血行を良くすることは血圧を下げる効果が高く、足首を回したり、ふくらはぎをもんだりして刺激を与えるだけでも効果があります。

首にタオルを巻く

よく知られているように首の裏側には体温調節の機能があり、首が冷たいと感じると血圧が上昇してしまいます。

冬場はネックウオーマーや、室内ではタートルネックを着用することも効果があります。

洋式トイレで小便

和式トイレは血圧をあげることはよく知られていますが、小便も座ってした方が、立ってするよりも腹圧がかからず、血圧の上昇を防ぎます。

血圧サージ対策の決定版

実は血圧サージ対策で最も重要なのは、自分の血圧が1日の中でどう変動するのか、特に朝起きたときの血圧が正常かどうかを把握することです。

これだけで、脳卒中などのリスク対策になります。

なかなか家庭に血圧計を持っている方も少ないですが、家族全員で使えるものなので1台あってもいいかもしれませんね。

 

測定は、血圧サージが起きやすい早朝。

起床後1時間以内に血圧を2回測り、その平均値が、上で135mmHg以上、下で85mmHgを超えることが多いようならば、血圧サージの危険性があります。

また、日によって差が20mmHg以上ある場合も注意が必要です。

これらの疑いがある場合は、測定記録をもって医療機関に相談に行ってみましょう。


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