土屋嘉男さんの死因【特撮映画の個性派俳優】先祖は家老

俳優の土屋嘉男氏(つちや・よしお)さんが、今年の2月8日、死去されていることがわかりました。

89歳でした。

お別れの会を行うが日取りなどは未定のようです。

土屋嘉男さんは黒澤明監督に見いだされ、後に特撮映画でも活躍した個性派俳優でした。

死因は「肺がん」だそうです。

喪主は妻・みどりさん。

土屋 嘉男(つちや よしお)

出典:goo.blog

生年月日 1927年(昭和2年)5月18日
没年月日 2017年2月8日(満89歳没)
出生地 山梨県塩山市(現在の甲州市)
学歴 旧制山梨県立医学専門学校卒業
身長 173 cm
血液型 A型
趣味 登山、フラメンコギター、釣り、モトクロス

土屋嘉男さんの先祖がすごい

土屋嘉男さんは、昭和2年生まれ。

第1次世界大戦が終わって9年が経過し、中国では南京事件が起きた年であり、日本もその後、満州事変などを経て戦争へと突き進んでいく時代が始まったころです。

終戦を迎えたのが18歳になりますので、青春が戦争とともにあったという世代です。

土屋嘉男さんの先祖は、戦国時代に甲斐・武田家に仕えた譜代家老・土屋昌続(昌次)だそうです。

そういえば、失礼ながら武将のようなお顔です。

ちなみに、1969年公開の『風林火山』では、土屋昌次役を演じたそうです。

 

映画俳優への道

俳優の道を志したのは、1950年。

俳優座養成所に2期生で入所。

2年後の1952年には映画デビューを果たします。

土屋嘉男さんの俳優としての名声を高めたのは何と言っても、黒澤明監督の映画『七人の侍』

出典:blog.goo.ne.jp

実は、土屋嘉男さんは「七人の侍」のオーディションは受けていませんでした。

しかし、黒沢監督に目をつけられて、養成所卒業式当日に黒澤監督直々に呼ばれて、一人オーディションを受けさせます。

そして、『七人の侍』の利吉役に起用が決定します。

『七人の侍』撮影中には、黒澤監督宅に寝泊まりして、演技の勉強に明け暮れたそうです。

 

自宅に寝泊まりさせるとはよほど気に入っていたのだろうと思われますが、実はこれには後日談があります。

土屋さんは山が大好きで、『七人の侍』の撮影中にも黒沢監督に内緒で勝手に山に行こうとしたとか。

怪我をしたり、天候によっては下山できなかったりして、撮影に影響が出ては大変と、撮影が終わるまでは山に行かないように厳命。

それでも土屋さんの性格を知る黒澤監督は、「勝手な事をされては困る!!」と、土屋さんを自分の家に寝泊りさせたということです。

 

しかし、そんな土屋嘉男さんを黒沢監督は気に入り、公私にわたって交流を深めていったようです。

そんな関係もあり、黒沢監督は、その後も土屋嘉男さんを自身の映画に起用し続けます。

黒沢映画への出演を機に土屋嘉男さんは、東宝と専属契約を結び、映画俳優としての地位を固めました。

東宝といえば、特撮映画でも有名ですね。

「七人の侍」と同時期に撮影が行われていた『ゴジラ』に興味を持った土屋嘉男さんは、その特撮の見学に通ったといいます。

当時の東宝は、黒澤監督を中心とした「黒沢組」と、本多猪四郎・円谷英二監督の特撮を中心とした「本多組(円谷組)」の存在感が大きかった時代。

その両方に可愛がられた俳優は珍しく、おそらく土屋嘉男さんだけだったのではないかと言われています。

演技力はもちろんですが、人を引き付ける人間力があったのでしょうね。

いわゆる「人たらし」です。

 

特撮映画への進出

特撮映画には、1954年公開の『透明人間』で初出演。

ゴジラシリーズも、1955年の『ゴジラの逆襲』に出演しています。

そして、特撮映画で土屋嘉男さんの名を有名にしたのは、1957年公開の『地球防衛軍』

特撮映画は、怪獣など着ぐるみの中に入ってしまったり、特殊メイクで誰なのかわからないような役もたくさんありますね。

対して、人間役は顔が出せる。

『地球防衛軍』では、防衛軍側の役は顔が出ますが、宇宙人役は顔が出ない役です。

俳優としてはどっちの役をやりたいのかといえば、当然顔が出る役に決まっています。

しかし、土屋嘉男さんは顔が出る主役級の配役だったにもかかわらず、

「宇宙人役の方が面白そうだから、宇宙人をやりたい」

スタッフから止められても、

「俳優は顔が見えればいいってもんじゃないんだ!」

と本多監督へ直訴します。

本多監督は土屋の言葉に感動し、地球を侵略する宇宙人・ミステリアン総統役での出演に変更されました。

 

出典:iwiz-chie.c.yimg.jp

なるほど、確かに顔が全然わかりません。

土屋嘉男さんのアイデアによって、宇宙人役をやるにあたり、独自に考案した「宇宙語」を、自動翻訳された片言の日本語の台詞を被せることで宇宙人のリアリティを高めたそうです。

 

主な特撮映画

『怪獣大戦争』のX星人統制官

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『ガス人間第一号』のガス人間・水野役

『ゴジラvsキングギドラ』

『変身人間』シリーズ全作

東宝退社後は主にテレビドラマで活躍。

2017年2月8日に肺がんで死去されました。

土屋さんは、癖のある役を演じるのが好みだったため、スマートな役が配役されると、東宝に直接抗議をしていたほどの個性派俳優でした。

改めてご冥福をお祈りいたします。


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