北島智子さん【厚労省関東信越厚生局長】刺されたマンションは?女性キャリア官僚の星、無念の最期

事故現場となったのは、報道画像から判断するとおそらくこちらのマンションのようです。

高輪タウンハウス高輪アンナ会館

東京都港区高輪2丁目1-13

 

8/12(土) 12:38配信 時事通信

同署はこの部屋に住む北島さんの弟(52)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕。「私がやりました」と容疑を認めているという。

逮捕容疑は同日午前5時15分ごろ、自宅マンションで北島さんの腹部を包丁で刺した疑い。

同署によると、現場のマンションには弟家族が住み、北島さんは近くの別のマンションに住んでいたという。弟は精神科に通院歴がある。

 

いったい何が起こったのでしょうか?

被害者についてどこまで詳細に書こうか迷いますが、キャリア官僚ということなので公人です。

わかる範囲で調べてみます。

 

北島 智子(きたじま ともこ)

引用:www.kenoh.com

昭和63年に厚生省に入省します。

同年に結婚をしています。

入省当時は残業が多く、1日3~4時間の睡眠時間。

入省したその日の勤務が午前0時過ぎまであって、唖然としたそうです。

女性の上司から「慣れればすぐ楽しくなるからやめないでね」と励まされ、キャリアを過ごしてきた北島さん。

あの頃と、霞が関の職場環境があまり変わっていないのが残念です

だそうです。

 

その後のキャリは以下の通りです。

平成4年 文部省学校健康教育課(学校保健・学校健診)
平成6年 山梨県健康増進課長(母子・精神・老人保健等)
平成9年 厚生省児童家庭局母子保健課(母子保健・周産期医療・生殖補助医療)
平成11年 青森県健康福祉部次長・部長(保健・医療・福祉対策)
平成14年 医政局指導課医療計画推進指導官(医療計画、救急医療対策)
平成16年 厚生労働省医政局総務課・医療安全推進室長
平成23年 新潟県副知事(保健・医療・福祉、雇用、教育、文化、防災等)
平成25年 厚生労働省精神・障害保健課長(精神保健・医療・福祉)
平成26年 環境省総合環境政策局環境保健部長

そして、現職は「厚生労働省関東信越厚生局長」

キャリア官僚は、副知事を務めることもあるのですね。

山梨、青森、新潟など地方の勤務になった際は単身赴任をしていたようです。

 

働く女性に向けて

仕事は大切ですが、仕事だけでは寂しいです。

家庭や子育てを含め、自分がどのように生きていきたいのか具体的なイメージを持っていただくことが重要だと思います。

私たちはそれを出来るだけサポートしたいと思います。

とメッセージを送っていました。

 

趣味はスキーで、山スキーを楽しむほどの腕前のようです。

 

弟は精神科への通院歴あり

精神科への通院歴があるからと言って、それが原因と断言はできませんが、何らかの精神的な部分での問題があったのでしょうか。

皮肉なことに北島さんは、平成25年の厚生労働省精神・障害保健課長時代には、精神保健に関する仕事をされていました。

そのころのインタビュー記事

精神科病院の長期入院患者の地域生活への移行が最大の課題だと思っています。

今年は、こうした患者さんたちの地域の受け皿づくりについて具体的に検討する予定です。

単に医療や福祉の問題として捉えるのでなく、精神障害者の生活の質の向上を目指して施策を進めていきたいと考えています。

 

キャリア官僚とは

北島さんはキャリア官僚でした。

キャリアとは

日本における国家公務員試験の総合職又は上級甲種又はI種(旧外務I種を含む)等に合格し、幹部候補生として中央省庁に採用された国家公務員の俗称である。
(出典:wikipedia)

 

キャリア官僚の年収

亡くなった方の年収を調べるのも気が引けるのですが、公人ですので。

キャリア官僚だからと言って、ノンキャリアとの収入格差が激しいのかといえば、若いころはそうではないようです。

初任給は普通の公務員と大差はなく、残業代を加えても20~25万円(月額)程度で、年収では350~400万円でしょう。

入省後、順調に出世をしていくと

係長 → 課長補佐 → 企画官 → 課長 → 審議官 → 局長 → 事務次官

官僚の最高地位は事務次官。

 

北島さんは局長でしたが、この局長からがいわゆる「官僚」と呼ばれる人たちです。

課長まではほぼ横並びに出世をして、その後実績に応じて差がつき始め、出世争いに敗れると外郭団体へ、いわゆる天下りしていきます。

 

最終的に、事務次官になれるのは、同期入省の中で1名と言われています。

52歳で局長というのは、見事な出世コースだったのではないでしょうか。

 

気になる年収は、課長以降にキャリアとノンキャリアの差が大きくなっていくようです。

企画官 約900万円
課長 約1100~1400万円
審議官 約1500万円~1800万円
局長 約1800~2000万円
事務次官 約2500万円

 

国会での答弁

2015年7月6日に、山本太郎議員(生活の党と山本太郎となかまたち)の国会質問の際に答弁をされていました。

○山本太郎君

それでは、まずは環境省に確認いたします。

東電原発事故後、福島県の18歳以下の子供約37万人を対象に行われてきた小児甲状腺検査で、小児甲状腺がんの悪性ないし悪性疑いとされた子供は、先行検査で112人、本格検査で新たに15人、現在合計で127人である、これに間違いはありませんでしょうか。

時間がありません。間違いならば訂正ください、間違いがなければ内容を繰り返さずに間違いないとだけお答えください。ありがとうございます。

○政府参考人(北島智子君)

間違いございません。

○山本太郎君

御協力ありがとうございます。

お配りした資料なんですけれども、皆様のお手元にあると思います。
いきなりですけれども、資料3から始めたいと思います。

「福島県における甲状腺がん有病者数の推計」というタイトルのものです。

これは、国立がん研究センターがん予防・検診研究センター長である

(中略)

お聞きします。

福島県で子供たちの甲状腺がんが数十倍のオーダーで多発していること、環境省はお認めになりますか。

○政府参考人(北島智子君)

御指摘の中間取りまとめでは、甲状腺がんの罹患統計などから推定される有病率に比べて数十倍のオーダーで多いことが指摘をされております。

この解釈につきましては、被曝による過剰発生か過剰診断のいずれかが考えられるとした上で、過剰発生を完全に否定するものではないが、過剰診断の可能性が高いとの意見があった旨が記載されております。

また、平成26年12月に公表された住民の健康管理に係る専門家会議の中間取りまとめでは、甲状腺がんの疫学に関する文献の内容を踏まえ、成人に対する検診として甲状腺超音波検査を行うと罹患率の10から50倍程度の甲状腺がんが発見されることが示されており、原発事故による放射線被曝の影響ではないかと懸念する意見もあるが、原発事故由来のものであることを積極的に示唆する根拠は現時点では認められないとの見解が示されております。

この見解は、御指摘の甲状腺検査評価部会の甲状腺検査に関する中間取りまとめの評価と大きく異なるものではないと考えております。

○山本太郎君

だから、多発しているとは言えないとおっしゃりたいわけですよね。イエスかノーかでお願いします。

○政府参考人(北島智子君)

そのとおりでございます。

○山本太郎君

だから、それ、誰が計算したんですかという話なんですよ。この状況を計算できる、

(中略)

福島県の小児甲状腺がんの多発はしていないという評価をするなら、それはどういう研究者のものなんですか、代表的な研究者の方のお名前を挙げてもらえますか。

○政府参考人(北島智子君)

環境省の専門家会議、それからこの福島県の「県民健康調査」検討委員会甲状腺検査評価部会の中にも疫学者が含まれております。

ちょっと手元に名簿がございませんけれども、「県民健康調査」検討委員会には津金先生、児玉先生が入っておられます。

そして、環境省の専門家会議には祖父江先生が入ってございます。

○山本太郎君

たっぷりと時間を使って、ありがとうございます。

(中略)

環境省の北島部長さんですよね。お医者さんでもあられるんですかね。そうですよね、医官ですからね。検討委員会の委員でもあられるんですよね。そうですよね。御専門は何なんでしょうか。

○政府参考人(北島智子君)

行政マンですから、専門というよりは、行政でございますけれども、元々の専門は公衆衛生でございます。

○山本太郎君

なるほど。分かりました。

北島部長は、今回の件に関して御自身が疫学的な計算というのは、じゃ、できないわけですよね。

○政府参考人(北島智子君)

できるできないというよりも、行政マンでございますので、こういった問題につきましては、専門家の意見を聞いて取りまとめていただくという立場でございます。

○山本太郎君

公衆衛生を勉強されてきたということをおっしゃいました。専門といえばそうかもしれないと。北島部長ならば、じゃ、疫学者の評価、無視できないということはよくよく御存じですよね。

(中略)

過剰被曝ということも考えられるけれども、過剰診断ということも考えられるんだということを先ほどおっしゃいました。いかがですか。

○政府参考人(北島智子君)

環境省の専門家会議では、定義付けが難しいといういろいろな御意見がございまして、過剰診断という言葉は使っておりません。

福島県の県民健康調査の評価部会におきまして、その過剰診断という言葉をどう定義付けたかは報告書にございませんけれども、この部会の評価結果におきましては、過剰診断の可能性が示唆されたものと考えております。

○山本太郎君

現場で患者と向き合っている人たち、ここの県民健康調査の検討委員会の中にもいらっしゃいますよね、臨床でやられている方々。

(中略)

議論だけに基づいた結論だけじゃなくて、多くの人々の命に関わる間違いの許されない状況で最善の答えを出すために疫学が存在すると、それを基に甲状腺検査評価部会が新しく評価した結果が中間取りまとめですよね。違いますか。中間取りまとめですよね。

この最新の評価を踏まえて、住民の健康管理の在り方についてもう一度検討すべきだと思うんですけど、いかがでしょう。

○政府参考人(北島智子君)

環境省が開催しました東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議の中間取りまとめについては、「県民健康調査」検討委員会において会議資料として提出するとともに、概略を説明しております。

一方、環境省の専門家会議と「県民健康調査」検討委員会甲状腺検査評価部会は、構成員や委員の専門分野、検討に用いた資料、検討を行った時期などが異なるため、両者の中間取りまとめについては内容が異なる部分もあると考えておりますが、「県民健康調査」検討委員会甲状腺検査評価部会の中間取りまとめにおいて環境省の専門家会議の中間取りまとめの考え方を否定したり変更を求めるような内容はないと考えております。

そのようなことで、この福島県の「県民健康調査」検討委員会甲状腺検査評価部会の動向を見守ってまいりたいと考えております。

○山本太郎君

最新の知見は採用されないなんて、そんなことあり得るんですか。

(中略)

最新の知見が出ているということなんですよ、疫学者による。しかも、それは検討委員会の委員でもあり、そして甲状腺検査評価部会の部会員でもある、そのような人たちが取りまとめたものの最新の知見がピックアップされないなんておかしいでしょう。アップデートして当然じゃないですか。もう一度検討すべきだと思います。新しいものが出たら必要な検討をすると御自身でおっしゃっているんですから。

手短に、するのかしないのか、お答えください。

○政府参考人(北島智子君)

ただいま申し上げましたとおり、最新の評価部会の中間取りまとめにおきましても、12月の専門家会議の中間取りまとめの考え方を否定したり変更を求めるような内容はないと考えておりますので、この福島県の専門家による議論を、私も自ら参加はしておりますし、見守ってまいりたいと考えております。

○山本太郎君

見守る見守らないは関係のない話なんです。もう最新の知見が出ているというお話です。

(中略)

最新の知見を取り入れて、是非一刻も早くやってください、被害が拡大する前に。

ありがとうございました。

 

最後に

どのような事情があったのかはわかりませんが、痛ましい事故でした。

女性キャリア官僚として目覚ましい活躍をされたその功績を讃えるとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。


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