乳児ボツリヌス症の原因が「はちみつ」だった?症状、予防法を探る。

2017年5月11日

2017年4月7日 東京都足立区で生後6か月の赤ちゃんが「乳児ボツリヌス症」で死亡。

その原因と考えられるのが

ハチミツ

なのです。

出典:design-soul.jp

乳児ボツリヌス症とハチミツの因果関係は?

そして気になる症状、大事な予防法まで、詳しく探ってみます。

 

乳児ボツリヌス症とは?

乳児ボツリヌス症とは、特に1歳未満の赤ちゃんがボツリヌス菌の芽胞を食品を通して摂取し、腸内で発育増殖することで重症化する感染症です。

生後間もない時期は、母乳に含まれる成分が菌の定着や増殖を抑えるために発症例は少ないが、生後2週間以上、6ヵ月未満の乳幼児に発症例が多い

国内の土壌では発見されていない菌のため、海外からの輸入食品が原因となることが多いようです。

発症例も国内よりも海外が多く、アメリカなどでは年間で100以上の発症例があります。

 

乳児ボツリヌス症の原因

今回は、1986年のデータ収集後初めての死亡例のようです。

なぜ1986年からなのかといえば、その年に千葉県で国内初となる発症例がありました。

そして、その主要な原因がハチミツの摂取にあると特定され、当時の厚生省が1987年10月に「1歳未満の乳児にハチミツを与えないように」との通知を出したのです。

ハチミツは口当たりがよく甘いので、その味を好む子どもも多く、ジュースや離乳食に混ぜて与えているご家庭もあるかと思います。

ある程度の年齢(1歳以上)になれば腸内の、正常細菌叢(いわゆる善玉菌)が完成されて免疫機能が発達してくるので、ボツリヌス菌の増殖を抑えることができるようです。

しかし、特に生後6ヶ月以前の赤ちゃんは腸内の正常細菌叢が未熟なために、ボツリヌス症を起こすことがあると言われています。

また、ハチミツ以外の食品でも、井戸水、ベビーフード、コーンシロップ、缶詰などが原因で発症する可能性もあるようです。

 

乳児ボツリヌス症の症状

最も顕著な症状としては、便秘が続くことです。

5日以上に渡って便秘気味だな~と思うような場合は、念のため乳児ボツリヌス症を疑ってください。

そのほかに、次のような症状が確認されたら、要注意です。

全身の筋力が低下することによって、哺乳力が低下して、母乳やミルクを飲む力が弱くなってきます。

元気がないな?具合悪いのかな?

風邪でも引いたのかしら?と勘違いしてしまいがちな症状ですね。

さらに、大きな声でなく元気がなくなり、泣き声が小さくなったり、表情が無表情になってきたら、何はともあれ受診してください。

他にも、首の筋肉が弱くなり、頭を支えられなくなるといった症状もあるようです。

 

乳児ボツリヌス症の予防法

まず、手軽な殺菌方法として熱湯による加熱殺菌を考えると思いますが、実はボツリヌス菌は芽胞の状態だと熱に強いのです。

120℃以上で約4分間以上(または100℃で6分以上)加熱しなければ殺菌できません。

これでは、家庭で加熱殺菌することは現実的ではありません。

また、食品メーカーとしても、ハチミツを含む加工食品を120℃以上で約4分間以上(または100℃で6分以上)もの高熱処理をすると、ハチミツの風味を損なってしまい、そこまでの加熱殺菌をしていない物が多いようです。

したがって、個人でできる予防法としては、ハチミツやハチミツを成分だけでも含むものは、乳児用に加熱殺菌処理を施したことを明記してあるもの以外は摂取しないこと。

それしかありません。

 

また参考までに、レトルト食品や缶詰の多くは、120℃4分間以上の加熱が行われているので、常温保存可能です。

しかし、「食品を気密性のある容器に入れ、 密封した後、加圧加熱殺菌」という表示の無い食品や、「要冷蔵」「10℃以下で保存してください」などの表示のある食品は常温保存しないように注意してください。

そして、食べさせる際には念のため加熱してから食べさせる方が安心であると言えます。

子育て

Posted by topics01


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