中嶋しゅうさん舞台から転落死、死因は急性大動脈解離・鷲尾真知子さんは舞台を続ける。代役は斎藤歩さん

2017年7月10日

俳優の中嶋しゅうさんが、2017年7月6日、東京・西池袋の東京芸術劇場シアターウエストで開幕した、女優、寺島しのぶさん主演の舞台「アザー・デザート・シティーズ」に出演中に亡くなりました。

午後8時10分ごろ、寺島の父役で出演していた中嶋さんが、舞台に地べた座りの状態から立ち上がった際にバランスを崩し、約75センチ下の客席に転落して、頭を強打したようです。

寺島さんの呼びかけにも反応がなく、駆けつけたスタッフや現場にいた医師が心臓マッサージなどの救命措置を施し、都内の病院に緊急搬送するも、都内の病院で午後10時に死亡が確認された。

享年69。

公演はその場で中止になり、7日~9日の公演も中止。
その後については後日発表するという。

頭を強く打ったということですが、警視庁は、中嶋さんの体調に異変が起き、舞台から転落した可能性があるとみて、当時の状況を詳しく調べています。

ただし、稽古が始まった5月下旬から現在まで健康状態などに変わった様子はなかったそうです。

<追記>

検視の結果、死因は「急性大動脈解離」だったことが所属事務所の発表により分かりました。

急性大動脈解離

大動脈解離(だいどうみゃくかいり)

大動脈は人体の中で最も太く重要な血管ですが、3層構造を作っている大動脈のうち、真ん中の層の膜に血流が入り込み、層構造が剥がれていくことで、突然の激しい胸や背中の痛みを感じる場合が多い。

また、石原裕次郎さんや、加藤茶さん、大瀧詠一さんなどが患った、解離性大動脈瘤とは異なり、こぶ状の瘤は形成しない。

解離性大動脈瘤は、大動脈解離と同様の原因で起こるが、大動脈の径が拡大して、こぶ状の瘤が形成された場合にのみ「解離性大動脈瘤」と呼ばれる。

 

解離性大動脈瘤の前兆・自覚症状。喫煙はリスクを高める。石原裕次郎は成功率3%の手術から奇跡の復活

 

大動脈解離を起こし、大動脈が破裂してしまうと、ほとんど助かりません

発症頻度は10万人あたり年間3~5人。

発症後15分で20%弱、24時間で40%弱の方が亡くなるというデータもあるようです。

また、大動脈解離で死亡した人の約60%が病院到着前の死亡で、93%が24時間以内の死亡とされています。

治療法は、緊急手術により、裂け目のできた部位の大動脈を人工血管で置換することしかありません。

一方、上行大動脈に大動脈解離が及んでいない場合、急性期に血圧を下げて安静にすることで、急性期死亡率は非常に低くなるために、一般的には手術をせずに降圧安静療法により回復することも可能です。

中嶋しゅうさんの場合は、舞台上で急性大動脈解離を起こし、突然の胸や背中の痛みで、舞台から落下。

落下して頭を打ったことが死因ではなく、舞台から落下する前から既に危険な状態に陥っていたということでしょう。

 

東京芸術劇場・シアターウエスト Theatre West(B1F)

東京都豊島区西池袋1-8-1

パノラマビュー

中嶋 しゅう(なかじま しゅう)

出典:www.mt-pro.co.jp
生年月日 1948年(昭和23年)4月18日
没年月日 2017年7月6日(満69歳没)
出身地 東京都
身長 172 cm
体重 62kg
特技 乗馬、野球、スキー
配偶者 鷲尾真知子
所属劇団 劇団NLT(1977年 – 1989年)

受賞歴

紀伊国屋演劇賞 「BLUE/ORANGE」
「今は亡きヘンリー・モス」
文化庁芸術祭演劇部門大賞 「おそるべき親たち」

中嶋さんは劇団NLT出身で、ダンディーなルックスと声で現代劇から古典まで演じこなす演技派として親しまれていました。

「屋根の上のバイオリン弾き」「リア王」などに出演。

演出を手掛けることもあり、映画でも「影武者」「乱」など黒澤明監督作品にはよく出演されていました。

8月26日公開予定の、映画「関ヶ原」にも出演。

10月28日公開予定の、映画「彼女がその名を知らない鳥たち」にも出演されています。

また、来年1月上演の舞台「近松心中物語」にも出演が決まっていた。

私生活では、劇団NLTで出会った、女優・鷲尾真知子さんと1978年頃より交際し。

25年以上の事実婚状態を経て、2003年か、2004年に正式に婚姻届けを提出したそうです。

なんでも、互いの親族が続けて死去したことで、生命保険の受取を考えてのことであったといわれています。

実は私は、2017年1月、世田谷パブリックシアターで、放送作家としても活躍するきたむらけんじ氏の代表作として、2009年の初演以来上演を重ねる『幸福な職場』に、徳凛寺・住職の谷口欣太郎役で出演しているところを拝見しています。

舞台「幸福な職場」キャストインタビュー 中嶋しゅう

鷲尾 真知子(わしお まちこ)

出典:livedoor.blogimg.jp
生年月日 1949年6月2日(2017年7月現在、68歳)
出身地 神奈川県
職業 女優、声優
活動期間 1966年~現在
所属 シス・カンパニー
配偶者 中嶋しゅう
学歴 精華学園女子高等学校(現・東海大学付属望洋高等学校)

主な作品

テレビドラマ 『大奥』シリーズ
『おみやさん』シリーズ
吹き替え 『プリンプリン物語』
『うる星やつら』

1969年に劇団NLTに入団し、俳優活動をスタート。

夢の遊眠社でも活躍した。

2003年からの『大奥』では「大奥スリーアミーゴス」が好評で、全シリーズ出演しました。

珍しい名前なので、鷲尾いさ子との血縁関係を言われますが、血縁関係はないと思われます。

 

鷲尾真知子さんのコメント

「私、鷲尾真知子の夫・中嶋しゅうが、初日上演中の舞台から転落し、救急搬送された病院で7月6日午後10時に息を引き取りました。

これから警察での詳しい検死が行われるとのことですので、申し訳ありませんが、皆様にお伝えできるこれ以上の詳細情報が、私にもございません。

ただ、中嶋本人も連日稽古に励み、開幕を楽しみにしていた公演初日に、このような事態となりましたこと、共演の皆様をはじめとする関係者の皆様、ファンの皆様に、妻として、深くお詫び申し上げます。

そして、私自身も本日7月7日に初日を迎える明治座での公演がございます。

それぞれ1日違いで開幕する舞台でしたので、中嶋とも互いに励まし合いながら、ここ数週間を共に過ごして参りました。

まだ私自身が信じられない気持ちの中におりますが、今はただ、公演初日から千秋楽まで、無事に務め上げることに集中したいと思っています。

中嶋もそうすることを一番に願っていると思います」

 

ご冥福をお祈りいたします。そして、鷲尾さんもどうぞご自愛ください。

 

ネットでの反応

代役決定・舞台再開

<続報>

東京芸術劇場(東京都豊島区)で俳優の中嶋しゅうさん(69)が公演中に転落して亡くなったことを受け、公演が中止されていた寺島しのぶさん主演の舞台「アザー・デザート・シティーズ」について、主催者側は10日、公演を13日から再開すると発表した。中嶋さんの役は、俳優の斎藤歩さん(52)が務める。
(出典:朝日新聞)

中嶋しゅうさんの代役を務める、斎藤歩さんです。

斎藤 歩(さいとう あゆむ)

出典:siaf.jp
生年月日 1964年12月20日(2017年7月現在、52歳)
出身地 北海道釧路市
所属 ノックアウト
身長 181cm
血液型 B型
肩書 日本演出者協会理事
特技 ピアノ・水泳
好きな役者 ピート・ポスルスウェイト
座右の銘 塩梅

斎藤歩さんのコメント

「中嶋さんのご生前から大変ご縁の深いこともあり、今回の難役へのご出演をお引き受け頂くこととなりました」

26日が千秋楽で、29~31日には大阪公演(梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)が行われる予定です。


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