新型熱中症に注意!暑い日の2日後でも、室内でも、高齢者は特に危険。夜間熱中症にも気をつけて。

毎年、この季節になると「熱中症にご注意を!」とテレビを始めとしたメディアで注意喚起がされます。

それでもなかなか減らない熱中症。

しかも、近年急増している謎の新型熱中症があるといいます。

出典:ladyhappylife.com

大事なことなので詳しく調べてみました。

気温の高い日の数日後に熱中症

熱中症といえば、30度を超えるような猛暑の日に発症するのだろうと思いがちですが、急に熱くなって短時間で急激に発症する熱中症とは別の、暑かった日から数日かけて徐々に発祥するタイプがあります。

猛暑日の2日後くらいが危ないと言われます。

夏の最高気温と、熱中症患者の関係を調べてみると、最も最高気温の高かった日ではなく、少し気温が下がってきた2~3日後の方が熱中症で救急搬送された患者数が増えているのです。

熱中症対策を十分にしないまま、炎天下で過ごしたのに、その日は何ともなかったので大丈夫!

と思ったら、翌日以降にになってから、体調がおかしくなる場合は、数日遅れの熱中症を疑いましょう。

なぜ、数日遅れて熱中所になるのかといえば

 

熱が体にこもって、蓄積する

外気温が高く、体温の発散が十分に行われないと、体に熱がこもった状態になってしまうのが原因です。

暑い日が何日か続くと、その日は大丈夫でも、熱の疲労が蓄積することで、数日遅れて症状が出やすくなります。

特に真夏は、猛暑日が続くことがあるので、熱さが過ぎ去った涼しい日に発症するということもあります。

 

高齢者は発症しやすい

この新しいタイプの熱中症は、特に高齢者が発症しやすいといわれています。

急性の熱中症よりも、数日遅れて熱中症になるタイプの方が、熱や疲労が蓄積されている分だけ、重症化しやすいそうです。

また、恐ろしいことに、熱中症での死亡者の多くは時間をかけて徐々に発症するタイプだといいます。

特に高齢者は、自分の体内に熱が蓄積して、熱中症の症状が進行しているとは思いもしないまま数日が経過し、発症した時には、すでに重症化していて、命を落とす場合もあるようです。

一方で、若年層の場合は、気温が高い中で、屋外での仕事やスポーツをして急に発症するパターンが多いようです。

その原因は、年齢による温度変化に対する感覚の違いによるそうです。

 

【実験】

若者と年配者が、温度変化に対してどのように違うのかを調べるために、次のような実験をしました。

給水用の水を用意してある室内で、室温の変化に気が付かない程度に、1時間かけて室温を徐々に上げていきます。

隣の部屋にはエアコンがあり、もう無理だと思ったら、隣の部屋に移動してもよい。

【実験結果】

若者チーム

終始暑さに敏感で、こまめに給水をします。

25分後~45分後には、エアコンを求め全員が退室。

全員、大量の汗をかいていました。

 

年配チーム

ほとんど暑さを感じることなく、全員、一度も給水しない。

最後まで退室することなく、平然と過ごしていました。

誰一人汗をかいていませんでした。

 

実は、加齢による温度感受性の低下により若者と年配者の検証結果に大きな違いが出たのだと指摘。

 

人間は、年を取ってくると、誰もが暑さや寒さを感じる温度感受性が鈍くなるそうです。

基本的にはすべての感覚が加齢とともに鈍ってくるのですから、当然といえば当然ですね。

その結果として、気温が上がってもあまり暑く感じず、水をあまり飲まなかったり、エアコンをつけなくなったりしてしまうそうです。

 

よく専門の医師へ

おじいちゃんに給水をするように言うと「そんなものは必要ない。大丈夫だ!」と怒られる

という相談が寄せられるそうです。

 

私たちの皮膚の下には、温度を感じるセンサーが全身くまなく張り巡らされています。

そして、このセンサーが気温の変化を感じ取り、「暑い」という信号を脳へ発信します。

信号を受けた脳は、「汗を出せ」と指令を発して体温調節をします。

 

しかし、加齢によってセンサーが鈍くなると、気温の変化を感じ取れなくなり、「暑い」信号を脳に送らなくなります。

結果として、脳が汗を出させる信号を出さなくなってしまいます。

 

そして、この発汗による体温調節が出来なくなってしまったことに、数日後に発症する熱中症の秘密が隠されていたのです。

 

私たちは、汗をかいて、その汗を蒸発させることで、気化熱という作用で体温を下げています。

本当は気温が上がって、体の表面温度が上がってきているのに、汗をかく指令が脳に伝わらないので、体温を下げることが出来ない。

そして、徐々に体温が上昇。

 

その体温上昇に、気づかないままで2、3日が過ぎると、体内に熱がどんどん蓄積されて熱中症を発症してしまうのです。

これが、高齢者ほど、暑い日の数日後に熱中症になりやすいという理由です。

 

そして、前述のように、このタイプの熱中症は、本人も周りの人も、気が付きにくく重症化してしまいやすいのです。

熱中症が治っても、深刻な後遺症が残る場合もありますし、最悪の場合は命を落とすこともあります。

 

特に、熱中症をきっかけにして、認知症の症状が出ることがあるようです。

他にも、「食べ物がうまく飲み込めない」「まっすぐ歩けない」などの脳障害が怒る恐れがあるといわれています。

もちろん個人差がありますが、40代~50代でも温度感受性は鈍っているらしいので、気をつけましょう。

 

高齢者の熱中症対策

センサーが鈍っているので、「暑い」「水が欲しい」と感じてから行動を起こしても手遅れです。

給水はのどの渇きを覚える前に、時間を決めて水分補給をする。

暑いと感じなくても、30度以上の気温の日はエアコンをつける

 

エアコンをつけて「寒い」と感じるようならば、薄いカーディガンなど羽織るのもいいようです。

その他にも、高齢者に多い、新型熱中症を紹介します。

 

室内熱中症

熱中症というと、屋外での活動中というイメージですが、実は熱中症で死亡した方の9割りは、室内で発症しているのです。

特に、省エネを意識してエアコンの設定温度を上げすぎていたリ、使用を自粛している場合に多いようです。

 

夜間熱中症

実は、熱中症で亡くなられた方のうち、死亡時刻が不明な方を除くと、なんと40%の方が夕方5時過ぎの夜間に亡くなっているそうです。

その原因として考えられているのは

・昼間はエアコンをつけるけれど、夜はエアコンを消して寝る

・マンションなどのコンクリートは蓄熱作用があり、外気温が下がる夜間でも室内の温度が下がらない。

・最上階にある部屋は、屋根に蓄えられた熱が天井に伝わり夜でも室温が下がらない

などがあるようです。

 

対策としては

夜間、就寝風でもエアコンをつける

 

省エネだからとか、体に悪いとか考えて、寝るときにはエアコンは切るものだと考えている方が多いのですが、実際には、エアコンをつけて過ごしやすい環境を作った方が健康にはいいのです。

ただし、薄手でもいいので長袖長ズボンのパジャマを着て、「寒い」と感じるようならば、ちゃんと布団をかけて寝ましょう。


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